こんにちは。
セリアック病のヨネキチです。
原因不明の体調不良に悩まされ続けた、トップアスリートが書いた本があります。
2011年にテニスの世界ランキング1位に輝いたノバク・ジョコビッチ選手がその人。
大事な場面で発作を起こして、試合に負け続けていた彼を変えたのが、グルテンフリーという食事制限でした。
そんな彼の書いた「ジョコビッチの生まれ変わる食事」という本は、セリアック病の私が読んでもとても面白い本だったので、ご紹介したいと思います。
専門家が書いたグルテンフリーの本とは違い、当事者としての目線で書かれたこの本は、とても共感できる点が多かったです。

グルテンフリーが必要な人とは?
基本情報として、グルテンというのは、小麦やライ麦に含まれるタンパク質のことです。
ジョコビッチ選手は、ある試合中に発作を起こしたことにより、たまたまその試合をテレビで見ていた栄養学者によって「グルテン不耐症」の診断を下されました。
ジョコビッチ選手のように耐性がない人がグルテンを摂取した場合、腹痛や頭痛など様々な不快な症状が現れるため、小麦アレルギーやセリアック病の人と同じようにグルテンフリーが必須になります。

グルテンフリーの入門書としてオススメする理由
グルテン不耐症やアレルギーの人にとって、グルテンフリーになるメリットは絶大です。
ジョコビッチ選手はグルテン断ちをしてから1年で、テニスの世界ランキング1位まで登り詰めることができました。
それまでの彼は、頭痛・腹痛・倦怠感・鼻づまり・原因不明の発作など様々な症状に悩まされていましたが、グルテンフリーになったことにより、全て快方に向かったそうです。
逆に言えば、今現在体調に全く問題がなく、体重も適正であるのであれば、グルテンフリーにする恩恵は少ないかもしれません。
ジョコビッチ選手も著書の中で、指紋が一人一人違う様に、肉体もそれぞれ全く違う。
誰かにとって「グルテンフリー」が最高の食事だとしても、他の人にも必ず同じ結果をもたらすとは限らない、と言っています。

セリアック病の当事者として、グルテンフリーに関する本は何冊も読みました。
「小麦は諸悪の根源!」と無駄に恐怖をあおる本が多い中、ジョコビッチ選手は
「みんな違うんだから、僕の真似をしなくてもいいんだよ。でも体調不良で悩んでいるなら、参考にしてみてね」
というスタンスでグルテンフリーを紹介しています。
グルテンフリーの食事制限を課せられた時の葛藤。
グルテンフリーになる前と後の体調の違い。
実際のグルテンフリーの食事風景。
グルテン不耐性を持つ当事者の生の声が、冷静な目線で書かれているのは、とても共感できました。
私もセリアックと診断される前は普通に小麦を食べていましたが、グルテンフリーになってからは体の不調は快方に向かっています。
この本を読めば体調が良くなるとは限りませんが、何かしらのヒントが得られるかもしれないし、トップアスリートの人生哲学などを知ることができるので、面白い読み物だと思います。
今のところ、グルテンフリーの入門書として一番人にオススメできる本なので、興味があったら是非手に取ってみてくださいね(^ ^)
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