グルテンフリーについて

顔と頭の帯状疱疹で失明寸前|危険な初期症状から完治までの体験談

転職一年目の冬、私は帯状疱疹になりました。

症状が出た場所は「三叉神経」と呼ばれる、神経に沿った頭と顔面の右側半分です。

頭に出る帯状疱疹は重篤化する場合が多いというのを、この時イヤという程知りました。

私は対応が遅れたせいで失明寸前までいってしまったので、もし帯状疱疹の疑いがあるようであれば、迷わず皮膚科を受診するのをお勧めします。

この記事が、同じような帯状疱疹の症状に悩んでいる人の参考になればうれしいです。

帯状疱疹とは

[どんな病気か]

水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルスに初めて感染した場合、その症状は水ぼうそうとなりますが、帯状疱疹は水痘に感染した人、水痘ワクチンを接種した人に発症します。初めての感染で、ウイルスは知覚神経節に潜伏します。そして過労や免疫が低下した状態になると、潜伏していたウイルスがはたらきだし、知覚神経を通って、その知覚神経が分布する範囲の皮膚に帯状に疼痛をともなう発疹をおこします。ほかの人から感染して発症する病気ではないのです。

[症状]

発疹が現われる1週間前から神経痛のような痛みが生じ、つぎに神経の走行にそって帯状に虫刺されのような発疹ができます。その後、水疱と膿疱ができ、約2~3週間でかさぶたとなって治癒します。頭痛をともなうこともあり、重症の場合は、発熱後、水痘のような発疹が全身にできます。

家庭医学館サイトより引用

帯状疱疹の初期症状

私が帯状疱疹を発症したのは、転職一年目のことでした。

慣れない業務からくるストレスで疲労しきっていた私は、段々とピリピリとひきつるような頭痛を感じていました。

病院に行く時間もないため放っていたら、痛みはドンドンひどくなるばかり。

そのうち頭痛は針で突き刺すような、電流を流されているような鋭い痛みにかわりました。

普通の頭痛では無いというのを感じたため、数日後、午前休をもらって脳神経科を受診。

MRIで頭部をスキャンしましたが何も異常は見当たらないので、多分コリからくる「緊張性頭痛」だろうといわれました。

え?!コリ?!

とも思いましたが、でもお医者さんが言うのならそうなのかな…?

コリ解消のストレッチ体操の仕方を教わり、その足で出勤しました。

ただ、この時お医者さんに伝え忘れた大事な症状が一つ。

それは、頭に複数の湿疹が出来ていたこと。

気づいてはいたけれど伝えるのを忘れてしまいました…

この時この症状をきちんと伝えられていたら、もっと早く診断されていたのかな?

なんて、今でも思います。

帯状疱疹と診断されるまで

その後の数日間、痛みと戦いながら出社を続けました。

脳神経科で言われたストレッチをこなし、早く帰れる日は整体に行きました。

それでも一向に良くならない。

ひきつるような痛みに耐えながら、だましだまし年末の繁忙期を乗り越え、年内の業務を終えた次の日に倒れました。

いくら忙しかったとはいえ、こんな状態になるまで病院に戻らなかったのは確実に自分がバカだったと思います。

激しい頭痛と、おでこにも広がり始めた湿疹

そして気づいたのは湿疹がすべて体の片側に出ているということ。

ちょうど母親と電話で話す機会があったので症状を伝えると、「帯状疱疹」ではないかと言われました。

亡くなった祖父も昔発症したことがあるらしく、体の半分にしか出ない特徴を覚えていたらしいです。

ほとんどの病院が年内の診療を終了していたため、消防庁の救急外来に電話をして皮膚科医がいる救急外来を紹介してもらいました。

湿疹を隠すために帽子をかぶって、電車で30分。

着いた先の皮膚科医に診察してもらった結果は、案の定「帯状疱疹」でした。

帯状疱疹から目に感染するまで

皮膚科の先生曰く、このままでは目に感染する可能性が高いとのことなので、帰りに地元の開いている眼科に立ち寄りました。

眼科の先生の見立てによると、一週間後にほぼ確実に目に感染するとのこと

感染するのがわかっているなら予防は出来ないのか?とも思うけどできないみたいです。

その後、激しい痛みで頭がもうろうとする中、毎日薬を飲み、点眼薬を差しました。

そして一週間後、再び訪れた眼科。

結果は見事に感染

すぐさま都内の大学病院に紹介状を書いてもらいました。

その時言われた診断名は、角膜剥離

失明の危険がありました。

ちなみに、この時右目の視界は濁っていて、ほぼ見えていませんでした。

帯状疱疹の写真【閲覧注意】

当時の写真があるのですが、結構グロいので閲覧注意です。

グロに耐性の低い人や、見たくない人は「戻る」を押していただくかスクロールで飛ばしていただくのをお勧めします。

大丈夫でしょうか?

↓それではコチラです↓

 

 

 

 

 

 

 

よく見ると目の端ぎりぎりにも疱疹ができているのが見えます。

そして眉の上にできた疱疹が一番大きく、かさぶたが取れた後には大きなクレーターができました。

この傷は今もはっきりと残っており、片方の眉毛は一部禿げています。

帯状疱疹から角膜剥離?で緊急入院

その日は土曜日だったため、紹介された大学病院の救急へ直行しました。

色々な検査をしてくれた女医さんからは、深刻な顔で月曜日の朝一に再来院するようにと言われたため、来る月曜日の年始初出社日。

遅刻する旨を会社に伝え、再び大学病院の眼科を受診しました。

土曜日に診てくれた女医さんが先生の後ろで見守る中診察が進み、結果、即入院になりました

地元の眼科医と同じように、失明の危険が非常に高いとのこと。

入院が決まったその足で検査室へ連れていかれ、精密検査をして治療方針を決めるために目から何かを採取されました。

目に針を刺すといわれた段階でかなりビビっていましたが、麻酔用の目薬を入れてもらうので、目に何かが押されている不快感はありましたが痛みは無く、強い光を当てられているせいで針は全く見えずに済みました

その後、入院道具を持って駆けつけてくれた主人に子供の世話を任せ、私の入院生活がスタート。

毎日数時間おきに診察をうけ、症状が急変した場合に備えるため夜中にも往診をしてもらい、一進一退で退院日が何回も後ろ倒しになりました。

最終的に入院していた期間は1週間で、退院時に着いた診断名は「角膜内皮炎」。

ちなみに入院費用は14万強でした。

帯状疱疹からの完治

退院後、2週間ほどは週2ペースで大学病院へ通院しました。

視力障害や後遺症がないかの経過観察のため、その後の6ヶ月間は地元の眼科に通いましたが、幸い視力の低下も認められず目は完治

帯状疱疹自体も、顔に少し傷跡は残りましたが懸念していた神経痛も残らず、通常の生活に戻れました。

ただ、寒くなり体力が落ちてくると、たまに三叉神経が痛むときがあるので、そういう時は出来るだけゆっくり過ごすようにしています。

帯状疱疹の体験談 まとめ

私は、大したことはないとタカをくくっていた部分があり、受診が遅れれたため重篤化してしまいました。

そもそも、素人判断で脳神経科を受診する前に、普通の内科に行っていたら診断ももっと早かったかもしれません。

頭と顔の帯状疱疹は、失明の危険性があります。

もし、ひきつるような激しい頭痛があり、身体の半分にだけ湿疹が出ていたら帯状疱疹かもしれません

是非、医療機関を受診されることをお勧めします。

普通の日常を送れること。

普通に目が見えること。

当たり前じゃないんだよ、と学んだ出来事でした。

注:私は医療従事者ではなく、この記事は診断を目的としていません。あくまで体験談の一つとして読んでいただければ嬉しいです。

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ヨネキチ
関東在住のフルタイム兼業主婦。20代後半でセリアック病と診断されたため、現在は完全グルテンフリーを楽しむ毎日です。 シンプルで身体にいいものが好きだけど、たまにジャンクも食べます。