01:グルテンとは?グルテンフリーダイエットの誤解と大麦・ライ麦・オーツ麦について

芸能人やアスリートの影響で見聞きすることが多くなった「グルテンフリー」という言葉。

言葉だけが一人歩きして、正しくグルテンが何かを理解している人はあまり多くないかもしれません。

それもそのはず。

専門家の間でさえも、何がグルテンフリーかについては一部意見が違うのが現状です。

グルテンとは?グルテンフリーダイエットの本当の意味

一般的に「グルテン」というのは、小麦などに含まれるタンパク質のことで、グルテンフリーとは「グルテンを含まない」状態のことを指します。

日本でも一時期グルテンフリーダイエットがブームになりましたが、本来の「ダイエット」の意味は食事療法や食生活のこと。

つまりグルテンフリーダイエットとは、グルテンを除去した食生活のことで、やせることが本来の目的ではありません

グルテンフリーダイエットの始まりは、「セリアック」という病気の治療が目的だったため、セリアックや小麦アレルギーの人以外への効果は賛否両論。

グルテンフリーダイエットと健康・美容への効果については、第3章の記事にゆずるとして、まずは「グルテン」について説明していきたいと思います。

大麦とライ麦はグルテンを含まない?

グルテンフリーの考えは「グルテンを除去する」という、とてもシンプルなものです。

考えはシンプルでも、実践するのにはある程度の知識と経験が必要なのがこの食生活。

きちんとグルテンフリーの食事をするためには、グルテンが何に含まれているかをまず知る必要があります。

さて、「小麦」に含まれていることで有名なグルテンというタンパク質ですが、実はとても似たタンパク質を持つ穀物に「大麦」と「ライ麦」があります。

● グルテンは小麦特有のタンパク質なので、大麦とライ麦にはグルテンは含まれていない
● 大麦やライ麦にもグルテンは含まれている

どちらの情報も目にしますが、一体どちらが正しいのでしょうか?

実はこれ、定義の仕方が違うだけで、グルテンに反応する人はどちらにせよ、大麦もライ麦も除去対象になる可能性があります。

小麦・大麦・ライ麦のタンパク質の形が似ているため、体がアレルギー反応を起こしてしまうことが理由の一つ。

これを「交差反応」といい、エビアレルギーの人がカニに反応してしまうなど、小麦アレルギー特有の症状ではありません。

オーツ麦とグルテンフリーの関係について

オートミールに使われることで有名なオーツ麦。グルテンを含まないとの見解もあるが…

「オーツ麦」のように国によって考えが違う麦もあります。

アメリカやヨーロッパでは、基準をクリアしていればオーツ麦を含む食品をグルテンフリーとして販売できますが、オーストラリアではオーツを含む食品をグルテンフリーとして売ることはできません。

もともとオーツ麦は、収穫・製造の段階でグルテンが「混入」する可能性が高いため、アメリカやヨーロッパでも「安全なグルテンフリーの穀物」との認識はなく、注意が必要な穀物として考えられています。

それでも環境を整えて製造された「グルテンフリー」のオーツ麦食品は売られているので、グルテンフリーの考え方によってはセーフリストに加えることも可能かもしれません。

まとめ

麦の種類 グルテンの有無
小麦 グルテンを含むため除去必須
大麦 厳密にはグルテンではないとの考えも一部あるが、一般的にはグルテンを含むと考えられているため除去対象
ライ麦 厳密にはグルテンではないとの考えも一部あるが、一般的にはグルテンを含むと考えられているため除去対象
オーツ麦 国や機関によって考えが異なる。除去対象にするかは個人差あり

国や機関によって「グルテンフリー」に対する考えが違うように、グルテンフリーをする人の理由もさまざまです。

美容や健康目的でグルテンフリーをする人。

セリアックやアレルギーでグルテンを除去する人。

それでは一体何をどう除去するのが正しいのかについては、次章の「グルテンフリーの正解」でお話ししたいと思います。

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