一般的なビールの主原料は麦芽になるため、グルテンフリーにはなりませんが、実は日本でも麦不使用のビールがたくさんあります。
海外の「グルテンフリービール」とは違う、日本の「第3のビール(新ジャンル)」というカテゴリー。
今回は、日本で買える日本製の「グルテンフリービール事情」についてまとめてみました。
第3のビールはグルテンフリーの可能性大
「ビール」や「発泡酒」はよく聞きますが、「第3のビール(新ジャンル)」はあまり馴染みがないですよね。
聞きなれない方も多いと思うので、それぞれの違いを簡単にまとめてみました。
カテゴリー | 定義 |
ビール | 原料に占める麦芽比率が50%以上のもの |
発泡酒 | 原料に占める麦芽比率が50%未満のもの |
第3のビール (新ジャンル) |
麦芽以外の原料で作られたもの、または発泡酒にスピリッツを加えたもの
の2つに分類される |
「リキュール」には発泡酒が使われるためグルテンフリーにはなりませんが、「その他の醸造酒」に使われるのは麦芽以外の原料。
必然的に、グルテンフリーの可能性があるのは「その他の醸造酒」になります。
ビールとは少し違う「その他の醸造酒」ですが、麦不使用の商品はどれくらいあるのを調べました。
グルテンフリーのビール①:のどごし生(キリン)
のどごし生の公式サイトにある「その他の醸造酒(発泡性)」の記載
「のどごし生」の原材料は「ホップ・糖類・大豆たんぱく・酵母エキス」と、とてもシンプル。
酵母エキスは大麦由来の場合が多いので、お客様相談室に問い合わせてみたところ
キリンビールの新ジャンル商品『キリ
ン のどごし<生>』につきましては、麦芽を使用しておりませんので 、小麦や大麦に由来するグルテンが含まれておりません。
しかしながら、麦芽を主原料とするビール等と同じ工場で製造をしており、また、キリンビール商品はグルテンの含有量についての検 査を行っていないため、『キリン のどごし<生>』がグルテンフリー商品である、というご案内はい たしていない状況でございます。
との回答をもらいました。
製造元に問い合わせた時の模範回答なので、ある意味想定内の回答です。
コンタミネーションの可能性は残りますが、グルテンフリーレンストランでも取り扱われているこちらの「第3のビール」
おそらく一番「グルテンフリー」として認知されている「ビール」の一つだと思います。
スーパーやコンビニで気軽に買えるのも嬉しいですね。
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グルテンフリーのビール②:極ZERO 爽快ゼロ(サッポロ)→製造終了
「 サッポロ 極ZERO 爽快ゼロ」も、大麦・小麦・麦芽を使用していない「第3のビール」になります。
原材料は「ホップ・糖類・水溶性食物繊維・エンドウたんぱく・カラメル色素」と、グルテン由来のものはなさそうです。
糖質・プリン体・人工甘味料0に加え、低カロリーを謳っているので
「お腹周りが…」
という人には朗報ですね。
こちらも「麦由来のものは未使用、でもグルテンフリーとは言えない」との回答をもらいましたが、非公式にはグルテンフリーの可能性は高いと思います。
【追記:極ZERO 爽快ZEROは製造終了になりました】
グルテンフリーのビール③:ドラフトワン(サッポロ)
「ドラフトワン」も上記の極ZEROと同じく、エンドウたんぱくから作られている「第3のビール」です。
こちらも、お客様相談室の回答はグルテンフリーの保証はできないとのこと。
ただ、グルテン由来の原材料は見当たらないので、飲めるビール候補として検討してみてはいかがでしょうか?
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グルテンフリーのビール④:ジョッキ生(サントリー)
サントリーからも小麦由来のグルテンを含まない、「ジョッキ生」という第3のビールが出ています。
主原料はとうもろこしで、添加物や人工甘味料が入っていますが、原材料をパッと見る限りグルテン由来のものはなさそうです。
ただ酵母エキスは大麦由来の場合があるので、グルテンに敏感に反応する人は要注意。
そこまでストイックにグルテンフリーをする必要がないのであれば、こちらの「ビール」も候補に入れてもいいかもしれませんね。
グルテンフリーのビール⑤:海外の麦芽入りビール
グルテンフリーが進んでいる欧米では、グルテンフリーと明記されたビールが売られています。
日本のアマゾンでもいくつかヒットしますが、気になるのは原材料に「麦芽」の記載があるところ。
本来であれば「麦芽」はグルテンを含むので「グルテンフリー」にはならないはずですが、欧米には「グルテンフリー」と記載するための基準値があります。
グルテン含有量が基準値を下回れば「グルテンフリー」と明記できるため、実は少量のグルテンを含んだ商品が「グルテンフリー」として売られているのが現状です。
「グルテンフリー」のあり方に関しては、海外のグルテンフリー界でもたまに炎上しているので、色々意見が分かれるところ。
ただ、グルテンフリーの仕方や許容範囲は人それぞれなので、無理のないマイルールの中で、グルテンフリーライフを各自楽しめればいいなと思います。
こちらは普通のお店では入手しにくいので、ネット購入がおすすめです。
グルテンフリーの「ビールテイスト飲料」
おまけ情報として、「ビールテイスト飲料」についてもまとめてみました。
「ビールテイスト飲料」というのは、ビール風味のノンアルコールビールのことです。
調べたところ、麦芽を含むものもありますが、グルテンフリーだと思われるものもいくつかありました。
下記のノンアルビールが、この記事を書いている時点では、原材料に麦由来のものが入っていない商品になります。
原材料は突然変わる可能性があるので、最新情報は公式サイトでご確認くださいね。
アサヒ ドライゼロ
原材料:食物繊維(韓国製造、国内製造)、大豆ペプチド、ホップ/炭酸、香料、酸味料、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンC)、甘味料(アセスルファムK)
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アサヒ ドライゼロフリー
原材料:食物繊維(難消化性デキストリン(韓国製造)、大豆食物繊維)、ホップ/炭酸、香料、酸味料、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンC)、甘味料(ステビア)
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アサヒドライゼロスパーク PET
原材料:食物繊維(韓国製造)/炭酸、酸味料、香料、カラメル色素、苦味料、酸化防止剤(ビタミンC)、甘味料(アセスルファムK)
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キリン パーフェクトフリー
原材料:難消化性デキストリン(食物繊維)、大豆たんぱく、ぶどう糖果糖液糖、ホップ、米発酵エキス/炭酸、香料、酸味料、カラメル色素、甘味料(アセスルファムK)
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サッポロ プラス
原材料:難消化性デキストリン(韓国製造)、大豆ペプチド、ホップ/炭酸、香料、酸味料、苦味料、カラメル色素、安定剤(大豆多糖類)、酸化防止剤(ビタミンC)、甘味料(アセスルファムK)
グルテンフリービールのまとめ
今回ビール大手4社の「キリン、サッポロ、アサヒ、サントリー」にメールを書きましたが、どこもグルテンフリーとして確証のあるビールはないとのことでした(アサヒ製品に関しては「第3のビール」全てに麦由来の成分が入っていました)
また、原材料は突然変わることもあるので、飲む前に原材料を確認すると、安心してビールを楽しめると思います(^^)